ゆわつわの採集記

日本の素晴らしい淡水魚たち

【岐阜県西濃】水路採集(トウカイヨシノボリ、カワバタモロコ)

 

 

あけましておめでとうございます。

今年はしっかりとブログを書いていこうと思うのでよろしくお願いします。

 

 

 

2023年最初の採集は、西濃エリアの水路に行ってきました。いつもどおりカワバタモロコ、トウカイヨシノボリ、デメモロコなどが狙いです。

季節ものの少ない冬はホームフィールドの開拓を進めたいと思っています。

 

 

 

さて、一か所目に選んだ場所は川幅5mほどの小河川。二面はがっつり護岸されていますが底は泥がよく堆積しているようです。水深は30cm。

網を入れるとすぐにメダカ。いいボサを蹴るとタイバラ、フナ類、コイ。

 

 

タイリクバラタナゴ  Rhodeus ocellatus ocellatus 

目が赤いのは雄の特徴

真冬ですが産卵管が伸びています

 

 

植生が豊かな河川に接続する水路だったので期待していましたが、とれた魚種としては良いとも悪いとも言えず標準的でした。

 

 

 

 

 

二箇所目は期待大の素掘りの水路。

全体としては水深5cm程度ですが、50㎝ほど掘り下げられている場所がありました。

 

網を入れると、いきなりトウカイヨシノボリとカワバタモロコが入りました。

 

 

トウカイヨシノボリ  Rhinogobius telma  

網を上げた瞬間わかる体側のモザイク模様は本種の特徴

小さい個体中心でしたがたくさん生息していました



 

カワバタモロコ Hemigrammocypris rasborella

いるところにはたくさんいる本種。見つけるととてもうれしくなります

 

 

 

トウカイヨシノボリの多産地は初めて見つけることが出来ました。

本種が生息している水路はレッドリストのランク(岐阜県レッドリスト:準絶滅危惧)に比してとても少ないように感じます。

今回の場所も、他の環境の良い場所と大きく違う点が思い浮かびません。

 

 

 

カワバタモロコは、体長4cm程度の個体と体長2cm程度の個体がいました。

昨シーズン産卵に参加した個体と夏頃生まれた新子でしょう。

 

 

 

他に、ミナミメダカ、カダヤシ、トウカイコガタスジシマドジョウなどが確認できました。

メダカとカダヤシの比はちょうど半々くらいでした。西濃の水路では、カダヤシの侵入がみられるところでもメダカがしっかり残っていることが多い気がします。

私の住んでいる近くの河川や公園池ではメダカは見られず、すべてカダヤシに置き換わっています。

 

 

 

カワバタやトウカイヨシの生息数が多く、とても良い環境でした。

一方で、デメモロコは見ることが出来ませんでした。水質が悪かったのでそれが影響したか、水量が少なかったことが影響したか、と考えます。

いずれにしても、デメモロコが要求する環境はカワバタモロコより一段階厳しいな、と感じます。

 

 

この場所はまた灌漑期になったら訪れたいと思います。

 

 

 

 

 

 

その後いくつかのポイントをめぐりましたが、これといったところはありませんでした。

一か所、とても水質の悪い場所でトウカイヨシノボリを確認できて本種が水質悪化に対してとても強いことを感じました。

 

 

 

最後に、数回訪れたことのあるポイントに入りました。

カワバタモロコが無限にとれるため、ここで癒されてこの日の採集を終えました。

 

 

 

 

 

 

おまけ

午前中はとても暖かく、テントウムシがたくさん見られました